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会社で入社当時からお世話になった方がお昼に亡くなられたと知らされた、コロナになって重篤化したとのこと、ショックを受けたがその後も淡々と業務をこなし同僚とちょっとした冗談を言い合ったりもして、頭の片隅ではぼんやり最後に会って打ち合わせた際のこととか連絡取ったこと思い返しながら、割と自分でも冷静でいれるもんだなと、まあ仕事上の関係性だからかな、とか考えてた、業務的にはもうちょい処理しないといけないことあったけどなんとなくどんより気が重くてパソコンを閉じたら上長に申請した案件指摘されウッとなってもう一回パソコン開こうかと手にかけたけてそのまま1分くらいフリーズしたあとスッと席を立って帰った、Tujiko Norikoの新譜聴きながら大阪城公園をとぼとぼ歩く、マリリン・ロビンソンのハウスキーピングを思い出した、内容もだけど読んでる時の感覚が、なんとなくこのアルバムに似てる気がして、叔母が出てくるけど、その浮世離れ感(ポケットに魚入れてたり)が帰ってきたゴーストのときもそうだけど歌詞の変な感じとか似てる気がする、雨がポツポツ降ってきて空を見上げたら雲はだいぶ遠くにある、どこから落ちてきた雨なのか18時過ぎで目に入る物の輪郭が影と同化する程度には暗い道を歩く、人気ない広い道で鉛をつけられたみたいに足が重く感じる、どんどん重くなって立ち止まったらそのまま歩けなくなりそうだ、立ち止まってしまったらもうそこから歩けなくなる、晩ご飯何食べようかと頭の片隅では思い描いてる、上空は晴れているのに雨が降ってくる、足が引力に逆らえなくなっていくようにどんどん重くなる、立ち止まったらもうそこから歩けなくなる、耳元では今度は一緒に転ぼうかと歌われる、帰ってからすることを考えながら広い道の真ん中で押しつぶされそうになる、歩くのをやめてしまいたくなる、悼むということを知らない、もっと自分勝手な何かだと思う、知らないし、毎回忘れてしまう、ああ今は重く歩けなくなりそうだけど僕はいつか忘れてしまいます、この気持ちを忘れて何食わぬ感じで生きていく、帰って飲む酒のことを考える、最低の日常は続く、重い足を動かし歩いて帰る