イベントが終わったら歌詞のせてもいいっていわれたので
「きみはうたえる」という曲の歌詞貼っときます
この曲作ってたとき石牟礼道子さんの「はにかみの国」という詩集を手の届くところに置いては
行き詰まるとぱらぱらめくって目に入った文章を追って読むたびに絶句してた
そう書いたあとに自分の幼い詩をのせるのもどうかと思うけど


きみはうたえる

赤い反吐を吐いた 顔がはにかんで 光をもどしていた

左様なら ここまで 来れて見れたから 旅を終わりましょう


腕から落ちて 道にへたり込んだ 顔をあげたら 空が落ちてくるの


抱いてよ ここで この惨めな場所で すべてを損なうように

振り返った顔が 暗くて 夜にとけたまま 寂しげにうなずいた


乱れた声を上げて 夢を みせた 恥の底に落ちていくわ

気狂いの太陽が見限って海へ沈む 壊れた 傘を 振り回して 放り投げる


萎えた足で ここまで辿り着いた 雨の中で ふれた なにかに言う

きみはうたえる その目が終わる夜を 抱えて 黄金のように うたえる