曲作りに行き詰まって、ビールを買いにいく口実に外に出る
特に呑みたい訳でもなかった
ぶらぶら歩くか自転車でぶらぶらするか迷って空を見ると
今にも雨が降りそうなので、自転車でさっとスーパーまで行くことにした
店内に入ると、蛍の光が流れていたので、急いでビールを取り
おつまみを物色しようと店内をうろうろしたが
なんとなしに焦ってビスケットチョコとあんぱんを取りレジに並んでる間そのチョイスに後悔してきた
けど別のものを探すほどの気分にもなれなかったのでそのまま会計を済ませ
外に出ると白髪に染めた少女が自転車の側に立っていて
その髪がなんだか頭から包帯を垂らしてるように見え、そういえばこの付近に
精神病院があったことを思い出した、けどたぶん関係ない
自転車で信号待ちをしてると、目の前を走り去る車の音が湿度のせいか
いやに耳にへばりつくような高域の粘っこい音で、イライラして
信号無視して空と地面だけを交互に見つめながら帰ってきた
淡麗生の500mlを飲み干しどこにも出口が見当たらない
最近私小説をよく読む
いまは金鶴泳を読んでる
そういう基準でチョイスしてる訳ではないけど
なんか自殺した人の著書が続く
