どくしょ

最近自分が何を読んだのか既にあやふやになってる
ドストエフスキー地下室の手記罪と罰を読んだ
タイトル忘れた、アンネフランクのどうたらってタイトルの短編集(面白かった)
あとちょこちょこなんか読んだ
んで、ハーマンメルヴィルのピエールを1ヶ月以上かけてようやく読み終わった

自分の呪われた状況を知っていることは、必ずしもそれを変更し、
または改良する力を与えることにはならない、むしろ
彼が自分の状況を統御する力をもたないことの決定的証拠である
なぜならば、激動の最果てに達すると、人間の魂は溺れかけた人間そっくりだからだ
自分が危殆に瀕していることはよく分かっている
危殆の原因もよく分かっている、なのに、やはり海は海であり
溺れかけた人間は溺れるしかない

もしも辺境人が、野蛮なインディアンに捕われ、曠野の奥深く拉致され
究極的解放の蓋然性からは閉ざされた、囚われ人になったとしたら
その人間にとって最も賢明なことは、今は永遠に引き裂かれた愛の対象の幻影を
あらん限りの方法で記憶から抹殺することだろう

お察しの通り、カラックスのポーラXの原作
音楽がなぜスコットウォーカーじゃなきゃいけないのかも読めば頷く
色んな意味でこの怪物性には圧倒される

東京のライブのときちょうどその付近の映画館でやってるっぽい
13日暇だし観にいこうかな

死ぬまでにもう一度くらい読み直したい
できればそれまでに新訳が出ていてほしいとも思う