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ようやく眠りに落ちると、一人の雪男が砂漠を歩いている夢を見る
雪男は挫折すれすれの道を、おそらく挫折に向かって歩いている

ロベルト・ボラーニョの通話という短編集に入っているその表題作である通話という物悲しく滑稽な6ページほどの短編を、なんども繰り返し、言葉をしみ込ませるように読んでしまう

ここまではありふれた話だ、悲惨ではあるがありふれている