Sweet Song

誕生日と同じ日付の賞味期限が刻印された納豆だからって
納豆菌が3億個ほど増量されてるとかいう訳でもなく
いつもと同じ味がする
誕生日の日付で廃棄される肉も半額のシールが貼られて
それでも誰も手にとらないせいで数時間して廃棄される総菜も
これといって特別なところはない
昨日と何も変わらない一日を迎える


当たり前だけど、それに納得するまでには人はそれなりに時間がかかる
私はもう大丈夫です
そんな幻想を抱く年齢でもない
特別なことは何も起こらない、知ってる
ただ毎年のように同じ友人が訪ねてきて特に何をする訳でもなく
ダラダラしてご飯作って出したらそれを食べて帰っていくのだ


スローターハウス5を読んでからあらゆる空想でビリー・ピルグリムがでてくる
空想の中のシリアスな場面すべてを彼は場違いな空気の読めない存在として
唐突に現れ、佇み、あるいは通り過ぎ、台無しにしていく

いや、この場面でここにいてくれたら、と自分が考えてしまうのだ
それが唯一の救いなのかも

それだけで少し優しく冷静になれる、気がする


1曲作りました、気に入ってない訳でもないんだけど
タイトルはちょっと適当に付けすぎたと思う

Kusososo by doi motoomi | Free Listening on SoundCloud


最後は補陀落渡海と歌ってます